地域の魅力を発掘できるお祭りが盛んな都市

住んでいて良かったと思える魅力的な都市として挙げられるのは、お祭りが盛んな地域です。
日本のお祭りには様々な物があり、中でも特に注目度の高い人気のお祭りがあります。
昔から多くの人で賑わってきた「日本三大祭」に数えられるお祭りが、京都府の祇園祭、大阪府の天神祭、そして東京都の神田祭の3つです。
今回は、その3つのお祭りの魅力をご紹介します。

祇園祭は京都市東山の八坂神社で行われているお祭りで、1ヶ月間に渡って開催されます。
京都自体が日本の伝統文化を色濃く残す町並みを残しているため、お祭りとの親和性が高いです。
日本のお祭りをパレードだけでなく、街全体から感じることができるのも祇園祭の強みです。

大阪府の天神祭は、学業の神様である菅原道真公の命日にちなみ、大阪天満宮で実施されるお祭りです。
昼はおみこしを担いで町を練り歩く陸渡御で賑わい、夕方からは船に乗り込んで川でパレードを行う船渡御が始まり、陸と水上それぞれ違った趣のあるパレードを見ることができます。
また、歴史ある行事の他、女性でお神輿を担いで行うギャルみこしといった新しい催しも行われており、伝統だけではない現代風の特徴も備えているのが特徴です。

東京の神田祭は、偶数の年には陰祭という簡素な祭を行い、奇数の年に神輿を担いでパレードを行う本祭をする特徴があります。
実質的にお祭りと言える本祭りは2年に一度しか見られない、貴重なお祭りです。
平安衣装を着た人々がおみこしを担いで秋葉原の電気街や丸の内のオフィス街を練り歩く神幸祭と呼ばれる行事では、その歴史と現代の町並みのギャップを楽しめます。
この神幸祭の翌日には御輿宮入と呼ばれる各町内ごとの行事があります。お神輿やふんどしを締めた担ぎ手のにぎやかなパレードが都内の各地で行われるため、現地で参加してこそ感じる賑やかさがあると言えます。

このように盛大なお祭りが開催される地域に住むことでその魅力をより身近な場所で感じることができ、毎年の楽しみも増えます。